たった一つの商品で億単位の売上

通販会社の中には、一つの商品で億単位の売上を出す会社も珍しくありません。通販商品の寿命(売れる時期)は、10年とも言われますが、もしその間、たった一つの商品で会社が存続できるとしたら素晴らしいことです。ダイエット商品や化粧品、石鹸など思い当たる企業もあるかと思います。

一つの商品で勝負する単品通販

このように、たった一つの商品で売上を出せている企業を単品通販と呼びます。文字通り一商品でという意味です。売る商品が一つということは、マーケティングやターゲットを絞りやすく、ブランドデザインも立てやすい等の利点があります。また初期投資が少ない、在庫管理が簡単などのメリットもありますので、もしヒットすれば「労少なくして効多しということになるかもしれません。

決め手は生涯顧客育成と定期購入

しかし単品ですので、その商品だけをずっと買っていただくことが不可欠です。なくなったらリピートしていただくか定期購入していただく必要があります。もし定期顧客が増えると利益拡大はもちろん、購入データから将来の売上予測等も立てやすくなり安定した会社運営ができるようになります。一時期の定期購入ではなく、できれば生涯に渡って購入していただき、お子様やご家族、お友達にも勧めていただけたら最高です。定期継続していただく場合、ポイントやランク付けなど買えば買うほどお得になるような仕掛けを作り関係を維持し他社の商品に浮気されないようにすることが大切です。

商品や企業のファンになってもらうこと

一商品で長くお付き合いするということは、その商品や企業を好きになる=ファンになっていただくことが求められます。商品力はもちろんですがメールマーケティングなどのCRMは欠かせません。ファン化が成功するとお客様が新規顧客を紹介してくださるようにもなり集客コストが大きく抑えられます。その商品を使っていること、またその企業を選んでいることが一つのステイタスになるよう位置づけていきたいものです。

様々なジャンルを販売する総合通販

単品通販とは違って、衣類や化粧品、薬、キャンプ用品、家電など様々なジャンルの商品を販売するのが総合通販です。たくさんの商品があるのでモールのようなイメージです。一つの商品で選んでもらえなくても、別の商品を買っていただくチャンスもあります。しかし、仕入れや在庫、販売方法など一々大掛かりで経費も大きくなります。

複数の商品でアップセルやクロスセルを

一商品を買ってもらったら、もう一つ別の商品を一緒に買ってもらい単価を上げるアップセルや、一つの商品をやめても他の商品にスイッチしてもらうクロスセルといった機会があります。売れるか否かを一つの商品で勝負するわけではないので大失敗はないかも知れません。「これが売れなくてもこっちがある!」といったイメージです。リアル店舗では、きれいな陳列や音楽で購買意欲をそそったりしますが、通販でも選ぶ楽しみを演出したいものです。

新規顧客獲得の壁が低い総合通販

総合通販は、様々な商品がありますので価格帯も様々。安価な商品でまず新規顧客獲得から始める手法もあります。それによって顧客リストが入手できますので、それを元に次のアプローチに打って出ることも叶います。一度購入していただき良い関係性を築いていたら2回目はより抵抗なく購入していただけます。同じ商品を売るのに他社よりは断然有利なのです。将来「これは売れる!」という商品に出会ったときに、DMなどでより密接したセールスを仕掛けていきたいものです。

自分は、どっちが向いているか

通販会社を選ぶ時、総合通販が単品通販かでは入社後することが違ってきます。一つの商品にじっくり取り組みたいか、様々な商品を様々な人に提供したいか。ちょっと立ち止まって考えてみるのも良いかも知れません。入社してしまえば誠心誠意、取り組むことに違いはないですが、それぞれに仕事の楽しみが違います。